2024年4月に盛岡市民文化ホール、小ホールで行われたパイプオルガンコンサートの紹介をします。
今回の演奏はオルガニストの山口綾規さんです。
こんにちは。はむざきです。
オルガン講座で力尽きていたのですが、ゆっくり再始動。
新年度もよろしくお願いします。
パイプオルガンプロムナードコンサート93rd
パイプオルガン講座も無事終了し、とりあえず休もう!ということでオルガンはもちろん、ピアノからも遠ざかっている日々。
そんな中、久しぶりにパイプオルガンコンサートに行ってきました。
今回は4月18日に開催されたパイプオルガンプロムナードコンサート93rdです。
この93rdというのは何なんだ?
何か歴史のあるシリーズものなのか?と疑問に思っていたのですが、どうやら盛岡市民文化ホールのパイプオルガンイベント企画に番号をつけいているらしいと最近気づきました。
これは商業用イベントというよりは盛岡市民文化ホールのパイプオルガンに多くの方が親しむきっかけ作りを目的としているのではないかと感じます。
実際、今回のコンサートは入場無料。
ただし、事前に整理券が必要。
時間も12時15分から30分という短い時間です。
パイプオルガンにちょっと興味はあるけどお金を払ってまではちょっと…という方は試しに足を運んでみたらどうでしょうか。
私もパイプオルガンに興味を持つまでは気づかなかったのですが、無料、またはお手頃価格でこのようなコンサートがちょくちょく行われているようです。
お金をかけずにコンサートに行こう!っていうのが当初の目論見だったんだけど
コンサートや出演者によって趣向が違うところが面白いよ。
演奏者の紹介
今回の演奏者は山口綾規さんです。
プログラムよりプロフィールの一部を紹介します。
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。
パイプオルガンプロムナードコンサート93rdプログラムより
東京芸術大学音楽学部別科オルガン専修を経て同大学大学院修士課程音楽研究科(オルガン)を終了。
国内外で積極的に演奏活動を続けており、クラッシクに限らずジャンルの垣根を超えた多彩なレパートリーには定評がある。
コンサートは30分という短い時間なのですが、2日ぐらい前から盛岡に滞在。
そして、前日までこのホールのパイプオルガンで練習していたそうです。
私もこのオルガン弾いたことあるからわかるけど、自宅でどんなに練習しても本番の楽器は別物。
これに上手く対応できるところがやっぱりプロですね。
クラッシック一筋の方ではなさそうなので、どんな演奏なのか気になるね。
プログラム
コンサート開始のちょっと前にオルガンサークルの人のウェルカム演奏があるよ。
ステージ上のオルガンで1曲披露。
だから、開始ギリギリじゃなくちょっと早めに来るのがおすすめ。
■J.P.スウェーリンク(1562-1621) 大公の舞踏会
■D.ブクステフーデ(1637-1707) パッサカリア ニ長調 BuxWV161
■J.S.バッハ(1685-1750) 装いせよ、わが魂よ BWV654
前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
アンコール
■キャンディ・キャンディOPテーマソング
年代の古い順に曲のプログラムを組んだようです。
相変わらずタイトルを見てもどんな曲か想像もできない私です。
が、作曲者の名前だけは聞いたことがあります。
ちょっとだけ進歩?
何度かこういうミニコンサートに行ったけど、アンコールは初めて!
唯一知っている曲が、子供のころ見たこのアニメの曲です。
すごくよかったです!
上手く言えないけど、これだけは伝えたい。
今まで行ったオルガンコンサートの中で一番楽しめました。
パイプオルガンのコンサートでいつも感じるのは、パイプオルガンは、結局、昔の曲を演奏する古楽器なのか?ということです。
ところが、今回のコンサートは私のそんな思いを覆す楽しいものでした。
おそらく、演奏者の山口綾規さんはパイプオルガンに馴染みのない多くの方がコンサートで抱く様々な思いを熟知していらっしゃる方なのでしょう。
まず、1曲目を弾いて挨拶、曲の紹介。
それから、1曲ごとに作曲者や曲の紹介を挟んでコンサートを進めます。
この説明のおかげで聴く側としては、作曲者について思いを馳せたり、曲の雰囲気を楽しむことができます。
また、山口綾規さんの演奏が心の中にスッと入ってきて、初めて聴くパイプオルガンの曲なのにこの納得感は何んなんだろうと、とても充実した気持ちになります。
コンサートが進むの連れて、会場全体が山口綾規さんと一緒に音楽の世界に入っていくのが感じられます。
今回の曲の特徴としては長調が多いこと。
音質としては一般にパイプオルガンの音としてイメージされる荘厳なジャーン!という音ではなく、もっと素朴で可愛らしい音。
バグパイプとかピタゴラスイッチのテーマ曲のような雰囲気の音が多用されてたように感じます。
それが、演奏者の選択によるものなのか、一般的にそのような音で演奏される曲なのか、私には分かりませんが、パイプオルガンの新しい魅力の発見です。
全体的に可愛らしく素朴な感じの音が多い中、途中ストップでスパイス的?に音色が変わることもあって、それが私には楽しいティータイムの途中にビターチョコをかじるようなイメージかな?と想像したりして本当に楽しかったです。
あっという間の30分でした。
最期の曲が終わり、観客の拍手のいつもより熱い気がするけどこれでお終いなんだなと思ったらまさかのアンコール。
しかもアニメの主題歌。
聴衆は大満足です。
山口綾規さん、楽しい時間をありがとうございました。
盛岡市民文化ホールのではいろいろなオルガンイベントをやってるよ。
機会があったら足をはこんでみてね。