2023年9月に盛岡市民文化ホールで行われたパイプオルガンの演奏会を紹介します。
Amici dell’ Organoって何?
まず、読み方を紹介します。
『アミーチ・デル・オルガノ』と読みます。
イタリア語で「オルガンの友だち」という意味なそうです。
パイプオルガン講座修了生によって構成されている同好会です。
演奏技術の向上と音楽の普及を目標に活動しているようです。
まさか地元にオルガンのサークルがあったなんて驚きです。
どのような演奏を聴かせてくれるのか楽しみですね。
プログラムの紹介
- 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545 J.S.バッハ
- 「われら悩みの極みにありて」BWV641 J.S.バッハ
- 協奏曲 ニ短調 BWV596 A.ヴィヴァルディ/J.S.バッハ
- トッカータ ヘ長調 BuxWV156 D.ブクステフーデ
- ソナタ第6番 Op.65-6 F.メンデルスゾーン
- 前奏曲とフーガ イ短調BWV543 J.S.バッハ
- シャコンヌ ホ短調 BuxWV160 D.ブクステフーデ
- 協奏曲 ロ短調 A.ヴィヴァルディ/J.G.ヴァルター
- 前奏曲、フーガと変奏 Op.18 C.フランク
- フーガ変ホ長調 BWV552/2 J.S.バッハ
- トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
- 「目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ」BWV645」 J.S.バッハ(唯一知ってる曲)
「我らの救い主なるイエス・キリスト」BWV665」 J.S.バッハ - カンカータ第80番「神はわがやぐら」より第8曲 J.S.バッハ
「神はわがやぐら」 J.パッヘルベル - プレリユーディウム ホ短調 N.ブルーンス
たくさん曲があるけど休憩を挟みながら
一人につき1曲または2曲順番に弾いていくよ。
かっこいい曲が多かったなぁ。
私なりのチェックポイント
曲目について
どんなパイプオルガンの曲があるのかな?という思いで足を運んだ演奏会でした。
『いやあ、知ってる曲1曲しかなかったよ。』
曲の難易度もさっぱりわかりません。
バッハ率はちょっと低めな印象を受けます。
皆さんどうやってこれらの曲と知り合いになるのでしょうか?
それとも、パイプオルガンをやっている人には常識の定番曲なのでしょうか。
ただ、発表会の意味合いの強い演奏会だけあって映える曲のオンパレードです。
皆さん、かっこよくて素敵です。
せっかくだから、演奏者の脇に立っている人の仕事の紹介をするよ。
パイプオルガンの演奏中、脇に控えている人がいます。
その役割は譜めくりとストップの操作です。
譜めくりは文字通り演奏の進捗状況に応じて楽譜をめくります。
同時にストップ操作もしなければならないのですがこれが責任重大。
どのストップを選択するかで別の楽器かと思うくらい音が変わることがあります。
だから、操作するストップは絶対間違えてはいけません。
さらに、曲中、一瞬でガラッと音色を変えたいと考えるなら、慣らしたい音が始まるまでのちょっとしたスキにストップの入れ替えをしなければいけません。
これを他人の演奏でやるのって、私だったら凄くプレッシャーです。
オルガン奏者の脇にいる人の仕事
・譜めくり
・ストップ操作
※ストップとは
・パイプオルガンの音色選択スイッチのようなもの
・ストップの操作がないとそもそも音が出ない。
演奏者について
音楽が好きで趣味の延長でやっている人、音楽の勉強をきちんと受けてきた人、実はピアノの先生?などいろいろな方がメンバーに揃っている印象を受けます。
私がこのコンサートで気になっていた点は、演奏者の椅子の上での動きです。
パイプオルガンは両手のほかに両足も使います。
椅子の真ん中にちょこんと座って、足を左右に伸ばしたら自在に足鍵盤を操れる。
オルガン奏者にはそのようなイメージを持ってその演奏を見ていました。
ところが、実際演奏してみるとそうはいきません。
いかに演奏しやすいポジションに座る位置を移動するかを考える必要が出てきます。
そうしないと、現時点での私の技量、体格的にムリだと感じます。
そのような事情で私は演奏しながら『よっこいしょ。』とお尻を移動するわけです。
それが、いかにも素人っぽいことなのか、普通のことなのか気になっていたのです。
実際は?といいますと、いかにも『よっこいしょ』はなかったですね。
これは本人的には『よっこいしょ』でも、周囲からはそれほど気になる動きには見えないという可能性もあります。
足鍵盤ソロといいますか、しばらく両足しかつかわない場面の場合です。
両手で椅子を掴んで上半身を支えながら演奏していました。
無意識の動作でしょうが『演奏中に椅子掴んでいいのか!』と新鮮な発見でした。
片手のみ演奏の場合は空いた片方の手は椅子をしっかり握っていましたね。
服装について。
服装は長すぎないチュニックやブラウスにズボン。
キラキラしたドレスのような出で立ちの方は一人もいません。
そういう意味でビジュアル的楽しさには欠ける印象があります。
実際、スカートやワイドパンツのような服装は演奏しずらいです。
さらに、演奏中は後ろ姿しかもほとんど上半身しか見えません。
が、そんな中にも後ろ姿に勝負をかけたデザインのチュニック、髪型の人もいます。
足元は?
皆さんオルガンシューズを履いています。
『何じゃ、それ?』と思う方もいると思いますが文字通りオルガン専用靴です。
そちらについては、今後どこかで紹介したいと思います。
靴を履いていない方もいました。
これは、靴を履かない方が弾きやすいという考えの方なのかと推測します。
パイプオルガン演奏用具の一つとしてオルガンシューズを購入して使用します。
が、靴を履かない方が足鍵盤の感触が直にわかるんですよね。
この点をどうしても譲れないと考えるなら靴を履かない選択もアリかと思います。
服装含めて自分が一番演奏しやすいスタイルを優先に考えればいいのかな。
まとめ
今回は地元にあるオルガン同好会の紹介でした。
いろいろなオルガンの曲を聴くことができて貴重な体験でした。
足を運ぶうちに推しの一曲がみつかるかもしれません。
演奏者の皆さん、これを読んでくださった方お疲れさまでした。
あの素晴らしい演奏は日々の練習の賜物ですね。