2023年6月に盛岡市民文化ホールでパイプオルガン プロムナードコンサート
が開催されました。
演奏は横浜みなとみらいホール ホールオルガニストの近藤岳さんです。
パイプオルガン プロムナードコンサート91st
2023年6月30日に盛岡市民文化ホール、小ホールで開催されたパイプオルガン
プロムナードコンサート91stを紹介します。
パイプオルガン初心者の私としては勉強のため足を運びました。
近藤岳さんとは
近藤岳さんは横浜みなとみらいホールのホールオルガニストです。
オルガニスト、作・編曲家ということで演奏のみならず多岐の方面で活躍なさっている
ようです。
今回、通常に比べるとコンパクトな催しですが、このためにわざわざこちらにお越し
いただいて感謝です。
普段とは勝手の違う当会場のパイプオルガンと友達になるべく、短期間ですが準備練習
をしたお話しを聞いて「分かるぅー」と共感しかありません。
パイプオルガンはこちらに寄り添って待っていてはくれません。
こちらから早く友だちになれるようアプローチが必要です。
そこもまた魅力の一つであるのですが。
プログラム
悲しいことにフーガト短調以外知っている曲はないのですが、前半の2曲はオルガン音楽
の世界では重要な作曲家のようです。
有名なフーガト短調は普段とはちょっと違う音色にしてみたと仰っていました。
唯一の知っている曲で同じ曲の練習もしているので、プロの演奏をしっかり聞こうと
楽しみにしていた曲でもあります。
曲 目
- 《音楽の花束より》「ベルガマスカ」 G.フレスコバルディ
- ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラによるファンタジア
(ヘクサコード・ファンタジア)SwWV263 J.P.スウェーリンク - フーガト短調 BWV578 J.S.バッハ
- 主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ BWV709 J.S.バッハ
- キリエ、精霊なる神よ BWV601 J.S.バッハ
ストップについて
パイプオルガンのコンサートに行くと大抵の場合、演奏者のほかに演奏者の脇で待機 している人がいます。
私は最初、パイプオルガンは暗譜必須じゃないので譜めくりの人が控えているのだなと
思っていました。
この人はもちろん譜めくりもするのですがそれだけじゃありません。
演奏中にストップという音色装置の操作をする重要な役割を担っています。
![](https://morizakiblog.com/wp-content/uploads/2023/10/stop-800x571.jpg)
パイプオルガンの演奏は一人ではできない
パイプオルガンの音というと“ジャーン”という荘厳でゴージャスな音をイメージする人
が多いかもしれません。
ところが、あの音はいろいろなストップの組み合わせで作られた音で、パイプオルガン
の鍵盤を押したらあの音がするというわけではないのです。
自分の出したい音によって使うストップと組み合わせるを考えます。
ストップ単音だとその種類によって”プー”とか”ポー”とか”ブー”とか名前にパイプとつく
とおり笛や管楽器に近い音がします。
そのストップを演奏中に曲のタイミングに合わせて入れ替えると、演劇でいう場面
転換したかのように違う音色が鳴り、うまく使うと印象的な演奏l効果を期待できます。
とはいえ、演奏者が演奏中に多くのストップを操作することは困難です。
そこで脇に控えている人が演奏中にストップレバーを押したり引いたりすることになります。
控えている人が1名ならば演奏中に演者の後ろを通って鍵盤の左右にあるストップを
押したり引いたりするのです。
なんだか不思議な風景ですね。
知ってる曲を増やしたい
今回は横浜みなとみらいホールオルガニストの近藤岳さんのコンサートとストップの
お話でした。
近藤岳さんは暖かな印象で楽しい時間を過ごすことができました。
私はパイプオルガン初心者なので、とりあえずパイプオルガンの定番曲やコンサートで
演奏されることの多い曲を知りたいということでなるべくコンサートに足を運ぶように
しています。
ストップ使いも奥が深くて難しそう。
パイプオルガンの世界も一筋縄ではいかないようです。