パイプオルガンをオルガンを習いたい③

オルガン

地元イベントのパイプオルガン講座の申し込みまで完了しました。
あとはオーディションの実技攻略のため苦手なバッハ、インヴェンション1番を練習します。

インヴェンション1番

オーデイション実技の内容はバッハのインヴェンションとシンフォニアの中から
1曲選んで弾くというものです。
私は一番簡単そうなインベンション1を選びました。というよりそれ以外の選択肢はなかったのです。

バッハは偉大だがとっつきにくい

私は今まで真面目にバッハをあまり弾いたことがありません


大昔の話になりますが、今思うとかなりいい加減な指導をしていたと思われるピアノの 
先生が、何を思ったかバッハをやると言い出して、その時やったのがインヴェンション
1番です。
しかも2番をやった記憶が全くないので1番しかやらなかったのでしょうか。
とにかく、バッハについてきちんと指導を受けたことがないのです。

昔使ったインヴェンションの楽譜を引っ張り出して、何か役立つアドバイス的書き込み
はないかと見てみますが、役立ちそうなものは何もなし。
それどころかこの楽譜なんか変。
装飾音とかトリルの解説が一応ついているのですが、私がたまーに見聞きしてるバッハ
と弾き方がちがうような…。
時代の流れによる解釈の違いなのか、教材としては悪書だったのか。
手始めとして信頼とける楽譜入手が必要です。

ちなみに私は全音楽譜出の”J.S.バッハ、インヴェンションとシンフォニア”を使いました
なんといっても解説が丁寧で入手しやすい。
装飾音とトリルの基本的な奏法はこちらに頼ります。

オーデイションまでの約1か月の間にギリギリ人前で披露できる程度にバッハを弾ける
ようにならなくてはいけません。

私が今までバッハ(ピアノ部門)とあまり関わらなかった理由は

バッハのよくわからない点

  • 曲の速さが分からない
  • 強弱が分からない
  • 装飾音が分からない
  • ノンレガートとわざわざ言われる理由が分からない
  • そもそもバッハの時代にピアノってあったんですか?

といろいろあるのですが、下手にかかわった結果それはバッハじやないとか言われて
嫌な気持ちになりそうなので、バッハ大先生の偉大さはわかるのですがあえて近づか
ないという人生を歩んできました。

でも、これもパイプオルガンのため、
インベンション1攻略法を考えることにしました。

インベンション1番攻略法

それでは練習を始めてみます。
インベンション1番の不安な点は装飾音です。
難しいことを考えているとなかなか次へ進むことができないので、まずは装飾音なしでひいてみます。
これで曲全体のイメージをつかみます
そして、ざっくりと指使いを決めながら楽譜に記入していきます。

次は装飾音の弾き方をきめます。
決めるというよりは決まっている部分もあるのでしょうが、そのあたりの最新の事情を調査します。
概ね私が買った楽譜の解説でよさそうです。

インベンション1番ではトリルとモルデントが出てきます。
トリルは拍に合わせて書いてある音符の上の音から弾けばよいようです。
つまり、1小節目右手シ(B音)のトリルは音符上はシであるにも関わらずド(C音)
から始まってドシドシーと弾きます。
更に拍と合わせるのでドシドシーの右手がドを弾くと同時に左手はファ(F音)を鳴らす
ということです。

そんな具合に曲のすべての装飾音にフリガナをふって前後の音と合わせて弾きやすい
指使いを考えます。

速度はいろいろな音源を聴いてみて自分で弾くときに早すぎないものを参考にしました。

音楽的素素養も審査基準である可能性も捨てきれないのでアーティキュレーションも
考えてみました
この曲はざっくり3つに分けることができます。

順番にAメロ、Bメロ、Cメロとすると、
Aメロ、明るく前向きなテーマ。
Bメロ、少し控えめな始まりながら内に情熱を秘めつつCメロへ。
Cメロ、Bメロの思いを引き継ぎつつAメロの前向さを前面に出す気持ちでジャジャーンと終わる。
こんなイメージで拙いながら頑張りました。

あとはは、インベンションは左右それぞれがきちんとメロディーとして聞こえてないと
いけないかなと思ったので片手ずつの練習もしました。

そんなこんなしながら、別に暗譜の必要はないのだけれど、本番頭真っ白状態になった
ときの対策として、ほぼ暗譜というくらいまで練習しました。
以前、久しぶりにピアノのレッスンを受けたとき緊張で指が震えたことがあったので、
自分を信じらるくらいやっておくに越したことはないという思いもあったからです。

そうこうしているうちにオーデイションの日ががやってきました

オーディション

オーデイション当日は緊張に震えるというよりはドキドキワクワクでした。

なんといってもオーデイションという言葉の響きに”もしかして自分ってすごい?”
という錯覚を覚えます。何のことはない面接と実技なんですけど。
あと、”関係者以外立ち入り禁止区域”に出入りしてる特別感?
まるで芸能人みたいじゃないですか。

一人ずつ名前を呼ばれるまで待機して、順番が近づくとリハーサル室で練習しながら待ちます。

名前呼ばれたらオーデイション部屋に入ります。
そこにグランドピアノが置いてありそこで課題をを弾いたあと面接です。

実技に関しては、久しぶりのグランドピアノは感覚がよくわからないなぁと思った
ものの、つっかえることなく最後まで弾けたので自分としては、まあ良しと思えました。

面接は動機やる気はもちろんですが、きちんと練習に通えるかということを重点的に
見ていたように感じました。

当時は知らなかったのですが、この事業はパイプオルガンの文化を地元に根付かせる
ための演奏者の育成という一端も担っていて、ここでパイプオルガンの演奏を学んだ人
が人生の思い出ではなく、文化の伝道者として活躍することを本当は希望しているの
だろうなと今になって思います。

そんな具合にオーデイションは無事終了。
1週間後に審査に合格したという通知が届きました
万歳!

まとめ

今回は申し込み後、インベンション1番を練習してオーデイション終了。晴れてパイプ  
オルガン講座受講生になるというお話でした。

気になっていた企画だったので、この講座の受講資格を得られなかったとしても、
申し込まなかった場合、私はあの講座はどんなだったのだろうと思い続けたことでしょう。
私ももう若くはないし、体力的にも精神的にも今よりベストな時期はないということで
迷う気持ちはあったし、書類作るのも面倒だったけれどやってみて良かったなと思います。

人生で大切なのは今しか得られない経験だと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。