パイプオルガンプロムナードコンサート94th

こんにちは。もりざきです。
今回は7月に行われた『パイプオルガンプロムナードコンサート94th』を紹介します。

パイプオルガンプロムナードコンサート94th

2024年7月12日、盛岡市民文化ホール小ホールでパイプオルガンプロムナードコンサート94thが行われました。
このコンサートは盛岡市文化振興事業団のパイプオルガン振興事業の一つです。
30分程度の短いコンサートですが、無料で誰でも聴くことができます。
パイプオルガンに馴染みのない方も、お試し感覚で参加してみたらどうでしょう。
オルガンの魅力を発見できるかもしれません。

■チケット入手方法
整理券という形で盛岡市民文化ホール、その他関係施設で入手可能です。
地元広報誌のイベント情報、盛岡市民文化オールのイベント情報、ポスターなどで開催時期、整理券の入手場所を知ることができます。

オルガニスト三原麻里さんの紹介

今回の演奏は三原麻里さんです。
プロフィールはこちら→Mari Mihara – Biography

現在は東洋英和女学院大学生涯学習センターの講師をしているようです。
当日は上下黒の衣装ですが、後ろ姿は上半身がライトの反射できらきら。
やはり、女性オルガニストは演奏会場の後ろ姿を華やかにする気遣いをする方が多いように感じます。　

終始にこやかで、1曲ごとに曲目の説明があります。
プログラムと一緒についてきた解説文も親切です。
オルガンって普段から親しんでいる人でないと、知らない曲も多いのでこういう説明があるとありがたいです。

みんなに馴染みのある曲から現代の曲まで華やかな演奏を楽しむことができました。

プログラム

プログラム

■目覚めよと我らに呼ばわる声あり　BWV645　J.S.バッハ

■星のためのソナチネ　V.オーベルタン
　　第1楽章　天を作る素材
　　第2楽章　忘れないで・・・
　　第3楽章　惑星の終章

■前奏曲とフーガ　ニ長調　BWV532　J.S.バッハ　

星のためのソナチネ　V.オーベルタン

特に印象的だった曲目は『星のためのソナチネ　V.オーベルタン』です。

パイプオルガンのコンサートではバッハとブクステフーデ（オルガンではバッハが尊敬する先輩にあたる人）の曲を演奏することが多いです。
『パイプオルガンというのは昔の人が作った曲を演奏する古楽器なのか？』
私の中にはそういう思いがありました。

パイプオルガンという楽器がもつ潜在能力を考えると、それは残念なことに感じていました。

『星のためのソナチネ』はまさに現代曲でバッハなどとは全く違う印象の曲です。

雰囲気としてはSF映画などで宇宙のシーンの背景で使われるピコピコというような雰囲気。
時おり『ドドーン！』となる不協和音。

気軽に鼻歌を歌いたくなるような曲とは違います。
音が与える印象やイメージを全面的に出しているところが現代的。
実際弾くのはいろいろな意味で大変そうです。

オルガンの現代曲を生で聞けるとは！
私としては嬉しい曲目でした。

まとめ

今回のコンサートは開始前にレガールとポジティブオルガンという小型のオルガンのウェルカム演奏がありました。

素朴で親しみやすい音がコンサート前の期分を盛り上げます。
こちらもパイプオルガンの仲間です。
普段、あまり見ることも聞くことないので一見の価値はあると思います。

今回の曲目は1曲目、わりと有名な曲。
2曲目、ちょっと難しいかも、現代曲。
3曲目、高度なテクニックを堪能するバッハの曲。

ということで、現代曲で新たな発見あり。
三原麻里さんの超絶技巧と華やかな響きを堪能するというコンサートでした。

三原さんが1曲ごとにその曲の説明をしてくれるので、初心者でも曲の聴きどころ、見どころを発見できる楽しい時間になったことと思います。