パイプオルガン歴5か月。
まさか人生こんなことが起きるとは思わなかった。人生ムダな経験はないとは言ったものです。
こうなったいきさつをゆっくりお話しします。
あらすじ
- チケット代節約のため公的施設が主催のコンサートに行った。
- たたたま貰ったチラシに興味津々。
- イベント参加の決意かためる。
趣味は時間もかかるが金もかかる
パイプオルガンを習っている私を、夢と希望と若さと才能にあふれた音大生か何かと思っている方もいるかもしれないので、念のため断っておくがそんなことは断じてありません。
私は夢も希望も才能も若さも財力もないただのおばさんです。
強いて言えばピアノ歴は数十年。が、所詮、素人レベルです。
長期間まじめに先生についてレッスンしたこともないので発表会も出たことがありません。
考えれば考えるほど何のためにピアノをやってるのか分からなくなります。
そんな私は芸の肥やしという名目?でコンサートに行くのも好きでなのです。
その年は清水ミチコさんと今は亡き神田沙也加さんのミュージカルに行き、存分に楽しんだのですが冬の到来とともに私の懐も寒くなっていきました。
当分の間コンサートは自粛しよう。
地元イベントへGo!
近所の施設にコンサートやイベント案内のコーナーがあります。
そこにはプロ参加のイベントはもちろん、公的機関主催のイベントの紹介も。
過去にはIKKOさんのトーク&ライブや自衛隊、警察車両の見学等マメにチェックしていればタダで楽しめるものもあるのです。
そこで見つけたのがパイプオルガンのコンサートイベントです。
チャリティー企画なので普通のコンサートに比べればだいぶお安い。
そういえば地元にパイプオルガンがあったなあ。
一度くらい音を聴いてみたいものだ。
早速チケットを手に入れることにしました。
オルガン講座終了演奏会だと?
初めてのパイプオルガンコンサートです。
ホールの奥の方にある、大きな木製高級化家具風情の建造物はパイプオルガンに
違いないとは思っていましたが、やはりそうだったか!
今までパイプオルガンのことなど考えたこともありませんでした。
噂には聞いたことがあるがオルガンとやらはいったい、いつ使うんだ?と思っていたら
こうやって地道な活動を続けてきたのだと思うと感慨深いものがあります。
そうこうしてるうちにコンサート開始。
私の語彙力では表現が難しいけれど、重厚で荘厳で厳粛な気持ちにさせられる
独特の雰囲気を醸し出す楽器といったところでしょうか。
なるほど、これがパイプオルガンか。
プログラムの曲目を見ると、神とか主とかキリストとかおおよそ私の日常とは
関係なさそうな単語が並んでいます。
そうか、オルガンの曲はバッハがキリスト教の為に作った曲で、
最近の商業的音楽とは一線を画すものなんですよね。
オルガン用の曲で知ってる曲が皆無に等しいところが悲しいけど、似たような
企画があればまた来てもいいかなと受付で渡されたチラシをみてみます。
すると、パイプオルガン講座終了演奏会。入場無料。の文字が目に入る。
無料の文字も気になるが、それよりももっと気になるのがパイプオルガン講座です。
えっ、パイプオルガンって習えるの?
これはやるしかないでしょ!
まずは終了演奏会に出向いてリサーチ。
当日演奏するみなさんがオルガンガチ勢かどうかを見極めなければいけません。
プログラムを見て曲目を確認するが今回も知っている曲はほとんどありません。
演奏者の技術はまちまちで、初心者なりに頑張ってここまで到達したんだなと感じる人がいる反面、
それなりに音楽教育を受けてきたと思われる人もいます。
曲の難易度もわからないままこれは難しそう、これはピアノで弾いたことあるななどと
考えながら聞いていて気づいたことがあります。
- 演奏中は楽譜を見てもよい。
- 演奏台は舞台の奥の方になっていて、演奏者は後ろ姿しか見えない。
- 衣装は男性はスーツ、女性は上長めチュニック、下黒パンツが多い。
私はピアノの発表会について
暗譜ムリ、舞台すごく緊張しそう、ドレスとか高そうというより絶対似合わない。
とてもじゃないけどハードル高すぎてムリ!
と思っていたので、素人に優しいじゃない、と嬉しい発見でした。
これはアリだなと思いました。
この企画は今後もあるのでしょうか。
なんとしてもこのメンバーに潜り込みたいと地元情報のチェックが始まります。
ところが残念なことに、この後コロナ騒動が始まり、実際このイベントにチャレンジするのはしばらく後になってしまいました。