馬を車に乗せる方法

雑記

こんにちは。盛岡市民のもりざきです。
岩手では「チャグチャグ馬コ」というイベントがあります。
今回はこの馬たちの帰宅のお見送りをしたというお話です。

チャグチャグ馬コの簡単な説明

チャグチャグ馬コは馬が市街地を行進するイベントです。

チャグチャグ馬コ基礎知識

  • 農耕馬に感謝する岩手の伝統行事
  • 色鮮やかに着飾った馬が行進する
  • 滝沢市鬼越蒼前神社を出発し盛岡八幡宮まで馬と人が歩く
  • 毎年6月開催
はむざき
はむざき

普段は農場にでも行かなきゃ見れなさそうな馬がたくさん街中を歩くと思うとワクワク!

張り切って出かけたよ。

関連サイト:チャグチャグ馬コ保存会 https://chaguuma.com/

馬、盛岡八幡宮に到着する

朝、出発した馬は炎天下の中、約14キロの道のりを4時間くらいかけて歩き盛岡八幡宮に向かいます。

八幡宮到着後、馬は衣装を脱ぎ、水分補給や餌を食べ、帰宅します。
沿道だと目の前を通り過ぎる馬を眺めるだけですが、ここだともっと近くでじっくり馬を眺めることができます。

馬、暑くなかったか?
馬、疲れたか?
馬、よく頑張った。

心の中で馬に話しかけながら、休んでいる馬の周りをウロウロします。
馬、かわいいよ。

盛岡八幡宮で休む馬
はむざき
はむざき

チャグチャグ馬コの馬具を近くでよく見たい。
馬とふれあいたい。
馬と一緒に写真を撮りたいと思ったらここがおすすめ。

馬を車に乗せる方法

衣装も脱ぎ、イベントからオフ状態になった馬はここで休息をし、家に帰ります。

私は馬たちは大型専用車に乗せられてまとめて帰るのだと勝手に思っていました。
ところが、違います。
実際は馬の持ち主が用意した、それぞれの車に乗って個別に帰ります。

馬が休んでいるところにお迎えの車が来ます。
馬もやっと家に帰れる!とホッとしているに違いないと私は思っていました。
が、馬は全くそんなことを考えていないことが分かりました。

お迎えの車。

馬を車に乗せる方法
 必要なもの:馬、車、ロープ、馬の気持ちが分かる3人以上の大人

  1. 馬の手綱を引き、その場で子犬が尻尾を追いかけてくるくる回るような、回転動作をさせる。
  2. 回転途中で鼻先を車の後方にまっすぐ向け、動作の流れで「つい、車に乗っちゃった。」というような行動を促す。
  3. 車の中で馬を固定し、荷台の扉を閉め、出発!

こんな流れで馬は家路につくのですが、馬、素直に車に乗りません。

抵抗する馬
ロープを使って追い込む作戦
はむざき
はむざき

こちらにしてみれば、『早く帰ってゆっくりしようよ』だけど、馬にとっては「窮屈な空間に入れられるのはごめんだ!」という気持ちなのかもしれないね。

そんな時、「おい、馬、帰るぞ!」と手綱を思いきり引っ張るのか?
いえいえ、そんなことはしません。
手綱を引きその場でくるくると馬を回転歩きをさせ、何度か乗車を促します。
馬も、車の前に来ると微妙に方向転換して抵抗するのでなかな上手くいきません。
そこで最終手段。
馬の背後から大人二人でロープの先端をそれぞれ持ち、挟み撃ちにするようにして馬を車の方へ追い立てます。
馬の体を押して乗車を促します。

はむざき
はむざき

何とか馬を乗車。
車の中で馬を繋いだら、出入口を閉じて家路にむけて出発だよ。

なんとか乗車。
出入口を閉じて、車出発の準備です。
はむざき
はむざき

馬が本気出したら人の方が負けちゃうかも。

ということかどうかは分からないけど、馬と人はお互いの信頼関係で成り立ってるっていうことなんだろうね。

こうして、馬にとって年に一年の一大イベントは終了しました。
今頃、家でゆっくりしているのでしょうか?
来年も元気な姿を見せてくださいね!

はむざき
はむざき

お馬さん、そして関係者の方々おつかれさまでした!