こんにちは。パイプオルガン初心者のもりざきです。
鍵盤の前にいつもあるオルガン用のベンチ椅子。
これに座って演奏すればいいわけね、と演奏チャレンジ!
ところがなんかしっくりいかない気がする。
現時点で試行錯誤の結果たどり着いた結論ご紹介します。
結論
1. 膝がやや手鍵盤下で足鍵盤の上で足をブラブラできる状態から体格によって微調整。
2. 足をバタバタしたり多少左右に動いても落ちない程度に椅子の上にお尻を乗せる。
3. 上記の条件を満たしたうえで手鍵盤を弾きやすい椅子の高さと位置を微調整。
パイプオルガン椅子の形
パイプオルガン用の椅子は木製で横に長いベンチ型。
演奏者は椅子の上で座る位置を左右に移動します。
パイプオルガンは一般的に四角く細長いベンチ型の椅子を使うことが多いようです。
私が普段練習用に使っているオルガンもベンチ型です。
木製の細長い形状で長時間座っているとお尻が痛くなってきます。
演奏者の体格に合わせて座面の高さ調整も可能ですがなんとその方法は
椅子の脚にあたる部分に細長い板をはめ込んで高くするという方法です。
イメージとしては炬燵の脚に継ぎ足してテーブル面を高くするという
便利グッズがありますが、それに近い方法です。
今の時代つまみとかスイッチで微調整とかできそうなものですが、
少なくとも私が使ってるオルガンにはそのような装置はありません。
そして、その細長い形状。その横幅って必要なの?疑問を抱いていましたが必要です。
多くのオルガン奏者は演奏中、使う足鍵盤の位置に合わせて座面を左右に移動するのです。
脚鍵盤と手鍵盤の操作性のベストを探す
パイプアルガンは上半身と下半身の動きを適切に求められるにもかかわらず、
体格に合わせて楽器を調整できる部分に限りがあるのが悩ましいところです。
でも、よほど高身長だとかすごく小柄でもない限りなんとか対応できると思います。
根気強く自分のベストを探しましょう。
1.足鍵盤対策の座り方
- 一般的日本人の場合、膝部分が少し手鍵盤の下にかかる位置の座り方が多いようです。
- 楽に足を下に伸ばして足の裏全体を足鍵盤の白鍵と平行にしたとき足が接触しない
(接触すると演奏中うっかりして油断して足鍵盤をならしてしまう可能性があります) - 足先を前方に出した場合、黒鍵にぶつかるまたはやや黒鍵の上
- 足先を下向きににすると鍵盤を押すことが可能
- 足先をやや前方下に動かすとたやすく黒鍵を踏める
- 鍵盤を踏むのに無理な力や体勢を必要としない。
(無理な体制は身体の故障につながります) - 踵を使う場合は、踵を下に向けた場合、踵で鍵盤の白鍵にあたる部分を踏める
一般的な大人なら普通に座ればこの条件はクリアできるのではないかと思います。
足がべったり足鍵盤についてしまうとか明らかに椅子が低い場合は、
椅を高くするための板を挟むことも可能ですが、それでも2、3センチくらいしか
高さを変えることはできません。
その場合はお尻を深めに座るか、椅子をと鍵盤の距離を長めにとる以外対策はなさそうです。
2.手鍵盤対策の座り方
- 椅子の高さを変えた場合と変えない場合を試してみよう。
- 上段の鍵盤を使う場合は足鍵盤に支障のない範囲で椅子を鍵盤に近づける。
私は今までの試行錯誤の結果、鍵盤と肘が同じくらいの高さが弾きやすいのですが、
パイプオルガンというのは2段またはそれ以上の鍵盤があり、
鍵盤分の奥行きがあるので実際は常にこの高さがベストというわけにはいきません。
何段かある鍵盤のうち1段しか使わない場合はその鍵盤に合わせた椅子の高さにします。
といっても、自在に高さを変えられるわけではないので、
そのまま座るのと足を継ぎ足したのではどちらが弾きやすいかで決めます。
そして、鍵盤が上になるにつれて鍵盤が体から遠くなるので、椅子の位置は最下段だけを
弾くときより多少前にした方が弾きやすいと感じます。
ただし、その結果、脚と手鍵盤が近づきすぎて足鍵盤の操作性に支障を感じるときは
自分の中で最善の妥協点を探すことになります。
プロのオルガニストが3段鍵盤の一番上をまるで上に手を伸ばすような体勢で弾いているのを
見たことがあります。
自分が楽器にあわせる。これがパイプオルガンの醍醐味かもしれません。
3.座面に腰掛ける深さ
しっかり座ってるけど足鍵盤の操作で動いても落ちないのがベスト。
足鍵盤を使用する場合、気を付けなければいけないのが椅子の座り加減、
つまり座面に対してどの程度しっかりお尻、あるいは足の付け根が乗っているかです。
足鍵盤の操作上必要な動きは
1. 足先の上下運動
2. 膝の前後左右の運動
3. 足の付け根から腿にかけての開閉
4. お尻を軸ににした回転
5. お尻をもぞもぞと動かして左右の移動
他にもいろいろな技があるのかもしれないけれど、
一言でまとめると椅子の上で下半身を動かします。
座り方が浅すぎるとだんだん椅子からずり落ちそうになってきます。
足を多少バタバタさせてもずり落ちない程度に座面にお尻が乗っていなければなりません。
私の場合は足の付け根まではしっかり乗ってるけれど、腿のは足鍵盤の上にある状態です。
ペダルを踏む時に腿を大きく動かさないと届かない箇所があるのでこうしています。
脚が長かったらもっとしっかり座って、膝から下をチョコチョコ動かしても支障なく
足鍵盤の操作ができるのかもしれません。
まとめ
自分の身長なら椅子の高さが何cmで、鍵盤の距離が…とできればいいと考えていましたが
オルガンによって鍵盤の形状が微妙に違ったり、手鍵盤の使用箇所がちがったりするので、
最終的には自分の弾きたい曲によって体に負担のない体制を探せるようになることが
必要なのだなと感じました。
まとめ
1. 膝がやや手鍵盤下で足鍵盤の上で足をブラブラできる状態から体格によって微調整。
2. 足をバタバタしたり多少左右に動いても落ちない程度に椅子の上にお尻を乗せる。
3. 上記の条件を満たしたうえで手鍵盤を弾きやすい椅子の高さと位置を微調整。