パイプオルガン練習で初心者向けの曲を紹介します。
バッハ作曲、前奏曲とフーガト短調 BWV558の前奏曲部分です。
パイプオルガンを習い始めて最初に課題として出された曲だよ。
今振り返ってみると初心者おすすめポイントがいろいろあるよ。
どんな曲
この曲はバッハの「8つの小プレリュードとフーガ 」BWV 553-560の中の558です。
その中の前奏曲が初心者向けかと思います。
小プレリュードとフーガは文字通り前奏曲とフーガと呼ばれる曲の2部構成です。
曲としては短い前奏曲を弾いた後にフーガ部分を弾けば完成です。
初心者が全部弾くのは大変ですが前奏曲部分のみでも十分成り立つと思います。
最初はこれにチャレンジです。
ちなみにフーガの部分はテーマとなるメロディーを両手両足で弾くという形式です。
例えばフーガ『カエルの歌』みたいなのがあるとします。
すると、ドレミファミレド~を右手で弾いたり、左手で弾いたり両足で弾いたり…。
ちょっとカオスな雰囲気がしないでもないけど全体としてはアリかな?
という印象と脳への混乱をもたらします。
ということで、まずは前奏曲だけ頑張ってみましょう。
どんな曲か
楽譜の冒頭部分を載せてみたよ。
ぱっと見小学生でも弾けそうだよね。
そもそも、パイプオルガンの楽譜がどうなってるか見てみましょう。
ということでBWV558の前奏曲冒頭部分を載せてみました。
楽譜1段目右手。
楽譜2段目左手。
楽譜3段目足鍵盤です。
練習してみよう
まずは両手
この曲は基本シとミの音が黒鍵になります。
ゆっくりとテーマを弾きます。
17小節目シ(♭)ーで伸ばした後息を吸ってドレミと新しい気持ちで入ります。
その後弾いてるうちに再び最初のテーマになります。
最後の3小節が『フィナーレ』こんな感じです。
パイプオルガンを弾けるようになりたいのに、『やってることはピアノ練習かよ』っていうのがもどかしいですね。
オルガンで練習できる環境にあったなら、まず足鍵盤を練習。
そこに両手の音を足していくような練習方法もあると思うんです。
ところがそうもいかない。
そこで、両手を可能な限り自宅で仕上げます。
足鍵盤の練習が可能になったとき両手がつっかえて足鍵盤どころでないという状況を回避するという方法をとることにしました。
足鍵盤
足鍵盤は楽譜に書いてある音符のタイミングで右手、左手の演奏と同時に行います。
この曲だと最初右手【休符】、左手【全音符】、足鍵盤【全音符】です。
最初に左手と足鍵盤を同時に打鍵してその後右手がソ~と入ります。
自宅での練習方法を考えてみます。
右手と足鍵盤部分、左手と足鍵盤部分を弾いてみて曲の音のイメージを掴みます。
ただ、この練習は頑張る必要はありません。
足鍵盤部分は足で仕上げないと意味ないからです。
合わせる
『合わせるも何も自宅に足鍵盤ないでしょ。』という話なんですが、オルガンに慣れている人ならともかく、まったくの初心者がこの状態で両手プラス足鍵盤にチャレンジしたところであたふたすることは目に見えています。
練習方法としては『イメージトレーニングで足鍵盤脳を作る』というのを試ました。
まず普通に両手(片手)弾きます。
その最中に足鍵盤の打鍵タイミングを意識します。
この曲だと最初に左手をジャーンと慣らすわけですが、その時に足鍵盤の【ソー】も心の中であるいは声に出して意識します。
この時に、最初は楽譜2段が精いっぱいで『もう1段は見れないよ』みたいなところはあります。
大丈夫です。
だんだん見えるようになってきます。
次に最初の足鍵盤【ソー】の時に自分が踏む足鍵盤の映像を頭の中に思い浮かべるようにします。
慣れてきたら、踏まなければいけない鍵盤がざっくりと自分の座っている位置に対して、右か左か正面かイメージするようにします。
足を動かしてみます。
最初のソーの時に左足で床をタップします。
次のドーで右足で床をタップ。
こんなふうにして曲の最後まで弾いてみます。
実際やってみてもたつく箇所は実際弾いてみたときに上手くいかない箇所です。
気長にやってればいつかできるようになるだろうけど、そんな悠長な気分じゃなかったの。
これって意味あるのかなと思いながら練習方法を研究してた時期だったなあ。
まとめ
バッハ作曲、BWV558の前奏曲は初心者向けというお話でした。
ここまでお疲れさまでした。
ピアノで弾くと地味ーで暗い曲なんだけど、オルガンだとイメージも変わるよ。
派手な曲ではないんだけど、オルガンだと音のゴージャスさも相まって素敵な曲だよ。
関連サイトペダル編はコチラhttps://morizakiblog.com/bwv558-2/